mariannelife

higashiyoshino since 2018

芝の青

今の村以外の場所でもうひとつの引っ越し先の候補にしたばしょに来た。

ここは其れほど村のように山のなかにあるわけではなく、人も少なすぎる訳でなく、店もある、畑や田んぼが広がる。

自分の田んぼは自分で一貫して管理ではなく一人では出来ないことを皆で(たおこし、たうえ、みずやり、草取り、収穫、器械の貸出)当番してやって収穫をむかえるそして農協に納める。

また、毎日自分の畑に向かい作業する父も自分の流れに素直にいきていて、さらにあれが欲しいと畑から欲しい分だけ採ってくる母もペースを保ちながら育っているようにみえてらしさがあっていいなと思った。部落の持ち回りの仕事も大変だというが、自分の流れも保ちながら素直に暮らせるのは心地よいだろうと感じた。そしてここにいたら家事をしなくていい、子どもとヨモギを摘んでる間も家事が進んでいる、と怠惰なわたしは夢見心地になった。

精神的な拠り所があると楽だと思ってしまった。でもいつまでも続くもんではない。

家事のひとつひとつも、怠惰な気持ちと追われながらもこなす知恵、自分のやる気スイッチの入れ方も、自分を発見してゆく気づきの一つ。そしてそれらは大事な能力として積み重なっていると信じたい。

日々の大変さがあるから、夢見心地を感じる感性がある。

ただこの先、今の住まいにも精神的な安らぎがあるといいなと贅沢ながら想ってしまった。作りたい。家事に弱い。