mariannelife

higashiyoshino since 2018

箱の中の時代

小学校の教育の一環で現在4年から6年の子どもたちと引率の先生、ボランティアの方で登る雪中登山がある。登山を通じ自然を大切にする心や、辛抱強い新進と相互扶助の心を養うことが出来る行事で長年続いて来た行事だ。

現在は高学年の行事であるが、一昔前は1年生から登った。さらにさかのぼると、校門の前から山を目指したらしい。校門から登山口までおよそ2キロ。頂上まで1248m。おったまげ。

また、昔の装備はしれているもので、登山靴ではなく、長靴と縄を(草鞋のような)つけて登ったそうだ。

山は昔からそこに存在していて移ろう季節の変化はあるが、動くことなくそのまま据えている。一方で登山は機能性あるものが次々と生まれ、体力をカバーするように快適に安全に登りやすく変化している。登りゆく人々を山視点でみたらその人々の変化は面白い。

愛すべき隣人にその話をして、

「もうドローンで連れてってもらい。」とか、

「雪山に登るための稲わらを作る所から始めたらいい。だからあそこんとこで田んぼを手伝ってし。」とか、

笑いに笑って、強烈に興味深いと思った。日本人の稲との生活の関わりって深さがあるなと思った。今は食べる為の白い粒としてしか見ることが出来ない生活観があるけれど、工夫できる手仕事はAIやらITなどのように無限で奇跡的なめぐりあわせで豊かさを生んできたんだなと箱の中にいたような時代も素晴らしく思った。