肉
そのピーのもも肉を頂いた。
調理して出すと寄ってたかってくれた。
お嬢は「私昔飼っていたから、飼っていた動物を食べる事は無理。」(7歳)
「でも同じとりの肉やで?」(5歳)
「うん、、、(食べない)」(7歳)
骨とそぎ落とされたバラバラの肉を目の前に、
無理しなくていいよ。前の幼稚園で大事に世話してたもんね。
「ウオッ!筋肉なのだ!」(はしゃぐ5歳)
という二人の違いも面白かった。
食事の後半はお嬢は何かピンと来た顔をして、
「あっでも、この子が想ってる事が解る。私を見て悲しまないで。」「私を食べたらあなたの中で肉になり一緒に居ることが出来るからって言ってる。」
そうお嬢の言葉を聞いて、私たちは何羽、何匹の命をこの身体に宿らせてるんだろうと想いながら、今日も一つの命を噛みしめた。
頂きますといういつもの気持ちでなく、このにわとりが友人たちと一緒に暮らした時間の事を想うとなんだか私らが簡単に口にしてよかったのかとという気持ちになると同時に、では売られている肉に私たちははなにを感じるのかと問いかけた。