兄弟喧嘩 - mariannelife

お嬢さんが3、4歳で若が1、2歳の頃に遊んでいた物の取り合いでお嬢が若を突き飛ばす。すると若は突き飛ばされるのがスリリングなのかそれが楽しくケラケラ笑う。謎のやり取りに笑えたり困ったことがあったが、今となっては殴り合い罵り合いの喧嘩はほぼ無い。

昨夜喧嘩とまではいかないが、イザコザがあった。若が撮ったカメラで撮った写真をお嬢さんが消した事が発端だった。

「カッコいいと思ったウツボの写真をお姉ちゃんが勝手に消しちゃった。なんでそんなことするんだろう。僕がせっかく撮ったウツボのカッコいい写真なのに、、、」(6才)

「...(言葉は発さないが弟の話を無視も出来ず、表情は暗い。早く寝たい様子)」(8才)

「はぁー」とばかりため息をつき、母にお姉ちゃんがやったことについてと自分の悲しい気持ちを伝えてくれる。姉は横で分の悪さを感じている。

若の写真をなんで、お姉ちゃんは消しちゃったんだろうね。

「...これは必要ないかなと思って。」

お姉ちゃんは必要ないと思ったんだって。要らないかなって思って消したんだ。

それはどう？

「僕には大事な写真だったんだ。じゃあこれはどう？お姉ちゃんの写真を僕が要らないと思って消しちゃうことは。」

「...」

わざとではないかもしれないけど、自分の作ったものや、大事にしてるものを消したり捨てたりするのはどんな気持ちになる？

これはお母さんもそうなんだけど、大事かもしれないけど、制作した物が床に落ちてたり、ハサミで切られてたりしたら大事にして無いとおもって捨てる時あるなぁ。

あとお父さんの写真もお母さんの好きじゃない写真だとか思って勝手に消したらお父さんめっちゃ怒ると思うのよね。

大人になっても人の大事にしてる物が分かんなかったりする。。。

大事にしてるなら口で言うとか、大事にしまっておくとかしたら良いのかな。お母さんでも難しい時あるのよ。

「口で言ったらいいよ。でも言っても忘れちゃったらまた消したりするかもしれないからなぁ、、(姉を心配して言う)」

大事か大事じゃないかはその人に聞いてみないと分からないし、わざとじゃないかもしれないけど、お姉ちゃんのように消してしまうのは困ることだね。だからどうしたらいいかな。

「大事なものもあるから消さないでね」

「...うん(布団を被り寝る)」

静かに眠りにつこうとすると、

「ああ、やっぱり嫌だ。カッコいい写真がなくなったのは。」

そうだね。分かったよ。わざとじゃなくても(機械だから)消えちゃう時はあるのよ。ウツボよりカッコいいものが出てきたらお姉ちゃん上手だから撮ってもらったらいいよ。新しい約束をしてそれを守れるよに新しいことを楽しみにしようよ。消えたものは戻せない。これからもっといい事がおこるから楽しみにしよう。(悔しいのか根にもってるのかなんだかスッキリしていない若にテキパキ言う)

「お姉ちゃん、カッコいいのあったら撮ってね」

「(お姉ちゃんは布団の中から小さな声で、、、)うん」

ここで気になったのはお姉ちゃん側から弟への喧嘩の発端はあまりない気がする。それは弟がした事だからいいよいいよと思って我慢したり、許してるのかなと少し自己表現に関して心配した。弟に対して寛容なら友達に対してはさらに寛容な所があるだろう。

弟は言いたいことは言葉にして言えるのは大したもんだと思う。しかし、正論とは言えど自分より小さい子や折り合いが合わない場合その正論は伝わらない。伝わらなくても言えば相手の心に種を植えることにもなる。それがいつしか理解という花をひらく事にもなるかもしれない。まず話をして相手の事も分かろうとしながら、自分の落とし所に落とすしかないよなぁと思うが、子どもの喧嘩と言えど、衝突の形は様々だが大人と変わりない。人間は同じ部分で衝突する。口で言って話し合って解決が可能ならそうしたいが、言えない事も大人でもよくある。と思いながら自分に重ね合わせ兄弟の話を聞いていた。相手にしこりが残らないように言いたいことを言わない事もある。そして自分にしこりを残す。そして嫌悪を生む。口で言って後に残さない事が可能ならそうしたい。嫌悪を残さず、嫌悪を経験として活かせたらいいと子どもに対して思えど、それは単なる美談に過ぎず、本当のクソ！死！のような気持ちも自分閉じ込める事なく吐き出してしまう事も時には重要だ。本当の気持ちを吐き出してスッキリさせるには人それぞれのやり方があるようだが、そもそものその嫌悪の気持ちもアリだと認めていきたい。まあそういうのは時間が経つと消えるかどうでも良くなるか、活かすことができるかで良いものになるんだよなぁといった具合で風邪なので寝ます。

それにしてもそのウツボの写真が気になって仕方ない。姉もそれが大切さ分からず消すというのも凄くよく分かるなと面白かった。