かあちゃんのコアタイムの一つに夕飯を作る時間がある。
お互い同じ場所に出かけ、帰宅、夕飯を作るぞ、そんな時に、私は仲間に電話した。
そんな電話のはばかられる時間に、しかもどうでも良いような心のモヤを、その日感じた暖かいウチに、お届けしてしまう。ピザーラのように。ちなみにピザーラはこの村には来ない。
子どもの声が聞こえる。包丁の音が聞こえる。
電話中、気がつくと細かくわけぎを山盛りに切っていた。今日のウチの味噌汁には充分すぎる。
忙しいひとに、甘えたくないし、迷惑かけたくない。
なのに、こんな事をしてしまう私と電話の相手は道のりは違えど、同じ山を登っているのかもしれない。