10月絵本の読み聞かせ
「どんぐりころちゃん」作: みなみじゅんこ 出版社: アリス館 2013年09月10日
この日は奈良唯一のEQ絵本講師の読み聞かせをされている絵本のプロが一緒に来てくださいました。村にそういった方が居て、こども園に来てくださるなんてすごいなーと想います。
どんぐりころちゃんは、小さな乳児でも絵本を感覚的に味わえる絵本です。そこで、講師の方が導入絵本としてお持ちくださいました。「あたまはとんがって、おしりはぺったんこ!」とどんぐりの形状が言葉に描かれていますが、その伝え方もおんぷ♪のようにリズムや抑揚を加えながら読んでくださり、とっても子どもに入っている様子で、ぶははと笑う姿がありました。
「おおきなかぶ」作: 藤本 真央 出版社: 青幻舎 2016年 本体:2050mm×594mmBOX入り(約315mm×210mm×20mm)英訳付き
大型絵本の「おおきなかぶ」は先生からこういうモノも好きですよとのアドバイスで読みました。広げると園児よりも大きいかぶが出てきます。「まだまだかぶはぬけません」の繰り返しにくすり笑ったり、ドテーとなったり。画もかぶの周りに、昆虫が描かれていて、読んでいる途中に「てんとう虫がいる!」とかぶだけでなく、その周りのものにもピントを合わせているんだなーとちょっと感心してしまった絵本です。「なにがいるかな?」というと「ちょう!」「バッタ!」「え?どこにいるの?」と探しながら読んで、最後に大きなかぶを立ててみると皆集まって、背比べしていました。大型ならではの新しいおおきなかぶを私も味わいました。
「それしかないわけないでしょう」著: ヨシタケシンスケ 出版社: 白泉社 2018年11月02日
お母さんからのリクエストで読ませて頂きました。
「…ねえねえ、しってる? みらいはたいへんなんだぜ」 「ぼくたちが おとなになるころは たいへんなことしか ないんだってさ」
とお兄ちゃんが妹に、妹がおばあちゃんに未来について想い、今を考えている絵本です。色々な選択肢を私たち大人はこどもに与えていけるのは現代ならではの豊かさだなと感じます。「それしかない」という世界は近所のおばあちゃんたちの時代によくあった話のように想いますが、「それしかないわけないでしょう」そういった時代を経た今疑問を感じ問いかけられる現代的な絵本と感じたりしました。
毎日ウインナーな未来、落としたものをキャッチしてくれる未来、ニンジンが苦手だったら禁止にしちゃう未来、絵本の中から色んな未来を想像の翼で飛んでいける絵本なんでしょうね。みんなはどんな未来を描くのでしょうか。
大人が不安を憂い、いったい私たちは何を大事に過ごしてゆくんだろうと思わされました。