mariannelife

higashiyoshino since 2018

近所

午前に山に仲間と野山を分け入って登ってこの季節ならではの山の匂いが美味しかった。私は山を登って上へ上へ行くことが楽しい。あまりお高い価値あるきのこは少ししか食べた事がなくお味も分からないので興味があまり無かったのだが、そんな私に採れたものを差し出してくれ、ありがたく頂いた。幸いにも、人数分採れて、みんな味わうことが出来た。

その日は芋ほりにも行った。
近所の方の畑で掘らせて頂いたのだけど、若のでっかいいもが採れた時の顔が素晴らしく良かった。こういうのを写真に残しておけばいいのかなと思ったが、その一瞬の表情はわたしの窓に映りこみ残ることで十分なのかなといつもシャッターを切らない。

また、いつでもおいで。今度はいちごを摘みにおいで。老人福祉施設の人も声かけようと思って。運動にもいいよね。

と言ったその人の言葉にじーんとしてしまった。

「収穫」なんて、美味しいとこどりであって、そこに至るまでの長い育ちを人にどうぞと言えるなんて凄いことだと思った。

また、新米できたらあげるよとも近所の方。
こんな人たちに囲まれてるなんて有り難い事だ。

芋を掘らせてくれた人が帰り際

「ずっとここに住んでな!」

と云ってくれて、私は住むよ!と叫んだ。
この人には玄関を掃いているだけで、朝から会えてうれしい!や、近所の人としゃべってる姿を見つけられると、明るくなるよ!と声を掛けてくれる。それと芋やイチゴの話を聞くと本当に頭が下がる思いだ。

夕飯は火を焚いてサンマと美味しいキノコを割いてスダチをかけて食べた。
美味しいキノコは初めてうまいと思った。ずっと住みたい。