要望
目黒区に居た時、私立幼稚園の連合会で区長への要望書を提出することがあって、意見を募集していた。
その中で、
今の公園は禁止されたことが多い。
ボール遊びが出来る場所を増やして欲しい。
遊具を充実して欲しい。
日よけようのひさしが欲しい。
あの道路は危険なので看板を立てて欲しい。
要望は多様。
その中で、遊具の充実についてはあまりしっくりこなかった。それを本当に必要か?私の気持ちを話合えるお母さんもいた。色んなお母さんが居るので欲しい欲しいという人ももちろんいた。それでも良い。
東京にいた頃、わたしはなにも無い原っぱが欲しかった。(今は目の前にあるのに!)
いうなればのび太とその仲間たちが集まる土管だけあるような原っぱ。
時に喋り場、時にリサイタル、時に店屋、時にかくれんぼ、時に土管で一夜。。。
何もないと想う所に全てがある。と想える感性を私たちは子どもに育てたい。
小さい子の遊具だけでなく、ダイナミックな身体の動きが出来る遊具が欲しいというお母さんは、身体の動かし方を知っているのでしょうか。どんな動きがダイナミックなんでしょうか。
もちろんまたがってびょんびょんする動物の遊具もジャングルジムもあってもいいと思います。
単なる一過性のモノは導入すれば済むのでとてもお手軽です。
しかしなにも無い場所にも、〇を描けばけんけんぱが生まれるでしょう。
線を描けば、スタートラインが出来るでしょう。
土を掘れば落とし穴なのか、風呂なのか、遊びに決まりはありません!
創造する力は生きる力で楽しむ力。
体力の低下を憂いますが、生活する力も低下しているのではないでしょうか。
身体を動かす力と生きる力は同じ場所から湧き出ている。